令和7年度の「卒業おめでとう」


3月25日、北海道大学の学位授与式が執り行われました。中野研からは4回生のロドリゲス八木さんと栗山さんが学士の学位を授与されました。中野は海外出張のため残念ながら参加することができず、ユトレヒトから全力のお祝いの念を札幌に送りました。

2026 Mar, 学位授与式

二人は「新カリキュラム」の初年度生で、3回生の夏からの研究室配属を初めて体験した世代です。これまで1年間だった卒研が実質一年半に延長され、より長く研究の助走を踏むことになりました。その分、講義などが半年分圧縮されることになり、その苦労もかなりあったのではないかと思います。

中野研では二人とも「根圏常在微生物に対するシロイヌナズナの転写応答」について研究を行いました(別にわざと揃えたわけでもないんですが、たまたまそうなりました)。ロドリゲス八木さんはすでに作製済みだった三重変異体の表現型探索と解析という、先の見えない旅路を必死に切り拓きました。卒研終了ギリギリで念願のRNA-seqデータを手にして、面白そうな仮説に辿り着くことができました。栗山さんは私がノリで「これオモチロイんじゃね?」と勝手に思っていた遺伝子に飛びつき、変異体の作出からクローニング、遺伝子発現解析など全てイチから立ち上げる地道な作業に取り組みました。候補としている転写因子の挙動など、少しずつ全容の一端が明らかになりつつあり、今後への土台をなんとか確立することができました。

二人とも4月からは修士課程に進学します。ロドリゲス八木さんは早速フランスのアンジェを1ヶ月間訪問し、これまで用いてきた変異体が多様なストレス化でどのように振る舞うかを明らかにします。栗山さんは微生物に対する根の転写応答がどのような生理学的意義をもっているのか、これまでに作り上げた様々なリソースや仮説をもとにいよいよ本丸に斬り込んでいきます。

修士課程では就職活動などで時間が制限されるなかでの研究となります(昨今の企業による修士課程学生に対する時間的拘束の強度は本当に遺憾ですし、なによりせっかく進学したのに研究に専念できない学生たちが本当に可哀想でしょうがない)。うまく時間を配分・都合しながら、自らが目指すゴールに少しでも近づけるように取り組んでもらいたいし、そうできるように指導教員としてしっかりサポートしていきます。

まずはとにかく、この度はご卒業、おめでとうございました!